07. 暗号の仕組みと暗号通信から漏洩するプライバシについて学ぼう
A. 暗号通信から漏洩するプライバシ情報を覗いてみよう
私たちの通信内容は、暗号通信により守られています。しかし、AI (機械学習) の発展により、暗号通信の内容が見えなくても、その通信パターンからアクセス先のウェブサイトを推測する攻撃など、暗号通信では防御できない攻撃が登場しています。本体験科学研究では、暗号通信と機械学習の基礎を学んだ後、実際の攻撃を体験してもらうことで理解を深めます。
B. 暗号の仕組みを学ぼう
まず、最初に「暗号とは」というテーマで、暗号技術の基本について学びます。暗号とは、データを安全に守るための方法で、例えば、インターネットでのやり取りやスマホのロックなど、私たちの身の回りでも使われています。この部分では、暗号がどのようにして情報を守るのか、そしてどんな種類の暗号があるのかを紹介します。具体的には、「対称鍵暗号」や「公開鍵暗号」などの基本的な暗号技術を説明し、それぞれがどんな場面で使われているのかを学びます。
その後、実際にCTF(Capture The Flag)という形式の問題を解くことで、学んだ暗号の技術を実際に試してみます。CTFは、サイバーセキュリティの分野でよく使われる学習方法で、問題を解くことで「フラグ」という目標を達成します。ここでは、シーザー暗号やXOR暗号、RSA暗号といった暗号技術を使って、与えられた問題を解決していきます。問題を解く中で、暗号が実際にどう使われているのか、どのように解読していくのかを学びます。このように、暗号技術の基礎を学びながら、実際に自分で問題を解いていくことで、暗号技術がどんなふうに使われているのかを実感できる内容となっています。
A.
①各自ノートPCを持参してください。ウェブブラウザ (Google chrome, Safari, Firefox, MicrosoftEdge等) を使えること。OSは問いません。
②本実習はGoogleが提供しているColaboratoryを利用するため、Googleアカウントを事前に取得下さい。
③簡単なPythonの文法を予習頂くことを推奨します。
B.
文系理系問わずどなたでも歓迎です。ノートPCを持参してください。(OSはどれでも大丈夫です)