SEEDSプログラムとは

イラスト

文理の枠を超えた世界最先端の「知」にいち早く触れられる
高校生向けプログラム

SEEDS :
Science & Engineering
Enhanced Education for
Distinguished Students

多岐にわたる研究に触れてもらい自らの小さな好奇心の芽を大きく伸ばすのが目的です。

伸ばしたい力

将来、世界に羽ばたけるように次のような力を伸ばします。

虫眼鏡のアイコン
課題探求能力
考察中のアイコン
論理的思考力
旗のアイコン
リーダーシップ
プレゼンテーション中のアイコン
プレゼンテーション能力
コミュニケーションのアイコン
英語によるコミュニケーション能力
天秤のアイコン
倫理判断力

こんな高校生を
募集しています

  • チェックマークのアイコン 学校の勉強と学問や社会の関係を知りたい
  • チェックマークのアイコン これまでの興味の壁を越えて、視野を広げたい
  • チェックマークのアイコン 明確な答えの無い問題を議論したい
  • チェックマークのアイコン 大学の知的探求領域に足を踏み入れたい
  • チェックマークのアイコン 好奇心を大切にしたい
  • チェックマークのアイコン 海外の人とのコミュニケーションを深めたい

MESSAGE MESSAGE 先生からのメッセージ

菊池誠 先生

科学とは『知識の集合』ではなく『考え方』です。

大阪大学サイバーメディアセンター 菊池誠 先生

世の中には「科学を装っているけども、実は科学ではない怪しげなモノ」(ニセ科学)が出回っています。効果のない代替医療や健康食品の数々、一昔前は「水からの伝言」も記憶に新しいですが、いわば科学の反面教師のようなものです。私はこれが「なぜ科学に見えてしまうのか、なぜ人々の心を惹きつけるのか」ということに興味を持っています。

科学には面白い事実がたくさんあります。しかし、知識だけでなく「科学的思考法」「科学的証明法」といった論理を身につけなければなりません。知識をただ並べていくだけでは本物と偽物の科学が区別できるのです。講義ではニセ科学についてスポットあてお話します。この機会にみなさんには「科学の論理」について考えて欲しいと思います。

石黒浩 先生

『基礎的問題』にこそ疑問を持って欲しい。

大阪大学 基礎工学研究科 石黒浩 先生

これまで、日常的に人間と関わることができるロボットを目指して、数多くアンドロイドを開発してきた。アンドロイドはただ人間を模擬した機械というだけではない、「人間らしさとは何か」「自分とは何か」「心とは何か」という人間に関する基本的問題にも繋がるものである。より人間に近いアンドロイドをつくることを通して人間を理解できると考えている。講義では、アンドロイドを創った「発見」について紹介する。

僕たちはいつも「自分の価値」について考えている。子供のころは、人間には絶対的な価値があるように教わる。しかしそうではなく、人間の価値は自分自身で探し出すものだと思っている。探し続けることをやめたら僕達の生きるモチベーションも失われてしまうはずだ。高校生の皆さんには、これから研究体験を深めてもらって、自分の価値・可能性を探しだしてもらいたい。また、あまり自分の目標を狭めることなく、幅広い視野をもって面白い研究に挑戦して欲しい。

南方聖司 先生

想像から創造に。

大阪大学 工学研究科 南方聖司 先生

有機化学(炭素を骨格とする化合物の化学)という学問は、まず実験してみないと判らないという面白さがあります。私は、医薬品の製造に役立つような新しい有機化学反応を見つける、とくに入手容易な原材料を温和な条件で簡単に高付加価値の製品を作り出せるような方法を開発する研究を進めています。「有機蛍光物質の合成研究」というテーマでSEEDSの体感科学研究に参加し、受講生の皆さんと楽しく実験に挑戦しました。

「何か新しいものを発見・発明したい」という気持ちを持っている生徒さんに SEEDSへ来てほしいと思っています。大学の研究には答えがありません。いかに自分で考えて道を切り拓くか「考える力」を養ってください!

関山明 先生

やってみると面白い! 科学・技術に触れ、考え、そして何かを発信しよう!

大阪大学 基礎工学研究科 関山明 先生

私は物性物理学という分野で研究をしています。でも子供の時から科学に興味を持った「科学少年」だったかというとそうでもありませんでした。 ではなぜそんな私が、と思い返すと、高校生の時に物理学で大きなニュースがあり、 「今の理論では説明できない現象を示す物質を、実験家が次々と発見」と報道された時に 「難しそうなことを研究している人でも分からないんだ。だったらそこで何かできたらヒーローになれるかも」と、 何故か思った大いなる勘違いがきっかけだった気がします。

SEEDSプログラムでは、研究している先生方が講義や研究室の場で色々な面白さ・楽しさを伝えようと発信すると思います。 皆さんも、新しいことに触れるだけではなく、何かを発信してみましょう。 一番はSEEDSの特徴でもある「めばえ道場」ですが、そこでもまずは「自分はここがわからない。どういうこと?」と 問いかけてみては? これも発信の一つですし、あるいは「大いなる勘違い」かもしれませんが自身の考えを言ってみるのもアリです。 するとそこで議論が生まれ、科学・技術がどんどん面白くなります。「大いなる勘違い」はいつの日か充実した考え・議論に化けることでしょう。是非皆さんも、SEEDSプログラムで研究する面白さ・楽しさに触れ、そして将来一緒に研究しましょう!

古屋秀隆 先生

研究者が好奇心をくすぐる!

大阪大学 理学研究科 古屋秀隆 先生

「体感科学技術」では、大阪大学の教員による多様な研究分野の講義を聴いてもらいます。自然現象の基本原理を明らかにする探求活動、社会に貢献する科学技術の開発やモノつくり、 人間をとりまく社会や環境の変化によって生じる社会問題への取り組みなど、広い領域の話題を提供しています。幅広い研究分野の話を聴くことで、 いろいろな視点から物事を捉える感覚が身につきます。これまで興味を抱かなかった分野の魅力を発見することもあるでしょう。また、研究者という職業の魅力を知ることとなるでしょう。 講義後には、少人数のグループに分かれ、講義内容について議論する「めばえ道場」が開かれます。

みなさんは講義を聞くだけでなく、参加者と意見を述べあうことで、さまざまな考え方や価値観のあることを知り刺激し合います。 互いに意見を取り入れ、理解が深まっていくことを感じられるでしょう。 どんなに難しい講義内容でも、みんなで相談し合えば、互いのわからない部分が埋め合わされ不思議とわかってくるものです。 「体感科学技術」と「めばえ道場」によって、ますますみなさんの知的好奇心が刺激されることでしょう。 みなさんにとって大学は未知の領域です。さあ発見を求め、大阪大学で新たな一歩を踏み出してみよう。

寺井智之 先生

大学のキャンパスで国際交流の『沼』にハマってみよう。

大阪大学 工学研究科 寺井智之 先生

みなさんは世界のトップ大学と言えば、まず最先端の研究設備や最高の教授陣の講義 を思い浮かべるかもしれません。けれども、プロスポーツの世界を考えるとすぐわか るように、大学は世界中からここで勉強して「世界をよい方向に変えてみたい!」 「とにかく何かをやってやろう!」という人たちが集まってお互いに刺激を与えあっ ているところでもあります。もちろん、大阪大学にも100ヶ国以上から習慣も 考え方もちがう、みなさんと同じ世代の若い人たちが2500人以上集まっています。

他の高大接続プログラムと比べたSEEDSプログラムの特徴として国際交流関係のコン テンツが充実していることがあります。たとえば、英語のみをつかった留学生を含め た少人数のグループワークや、英語による研究成果発表・ディスカッションなど、か なり充実したアクティビティを用意しています。英語のみでコミュニケーションする ことはたいへんに思えますが、習うより慣れよ、案外なんとかなるものです。そのこ とをプログラムを通じて体験してみませんか?そして、違う文化、違う考え方の人と ふれあうことの楽しさを感じてみてください。

STAFF SCIENTISTS STAFF SCIENTISTS 専任教員紹介

阪口篤志

プログラム・コーディネーター
専門分野:原子核物理学

東山愛

プログラム運営担当
専門分野:生態学, 環境学

西田充穂

プログラム運営担当
専門分野:哲学

中島大暁

プログラム運営担当
専門分野:系統進化学, 多様性生物学, 動物分類学