物質(化学)系
理学研究科
2025年度

20.液体表面の波紋の変化を可視化してみよう

受講場所
対面を主
担当研究科
理学研究科
担当者
塚原 聡
最大受講人数
1人
【概要】

コップに水を入れて,小さな水滴を落としたり,コップをわずかに左右に揺らしたりすると,水表面に規則的な波紋が生じます。またその波紋は時間とともに変化します。このように日常的に良く見るありふれた波紋ですが,実は,液体の物性(表面張力と密度)と深い関係があることが判ってきました。また,その波紋の形状は,液体の表面の振動のさせ方によっても変化します。そこで,本提案では,以下のことを目指します。
1. 液体表面に生じた波紋を特殊な撮影法(background-oriented schlieren法)によって撮影し,その形状を確認します。また,時間を変えて撮影して,その形状の変化に規則性を見い出します。
2. 振動の与え方を変えて,波紋の形状がどのように変化するかを知ります。
3. 様々な液体について,表面の波紋の形状を測定し,表面張力と密度の関係について検討します。

【備考】

円形の液体表面の波紋は,楽器の太鼓の振動に類似しています。その形状は,ベッセル(Bessel)関数という特殊で表すことができます。本提案に興味をもった生徒は,あらかじめ,background-oriented schlieren法,太鼓の振動,ベッセル関数について,それぞれの特徴を調べておいてください。