応用技術系
物質(物理)系
理学研究科
2024年

3.光の「力」を使いこなしてみよう

受講場所
オンライン, 対面
担当研究科
理学研究科
担当者
吉川洋史、松﨑賢寿
最大受講人数
1人
【概要】

皆さんは「自分の体が、太陽や室内灯の光に押されている」と感じたことはありますか?

実は光は粒子としての性質があり、物質に衝突することで力が加わります。ただし光の力はとても微弱なので、通常はその力を感じることはありません。一方、実は人類が作り出した強力な光であるレーザーを用いることで、光の力で物質を押したり、集めたり、並べたりすることができます。これは光ピンセット技術を呼ばれ、2018年ノーベル物理学賞の受賞技術です。光ピンセットを用いることで、通常のピンセットではつかめない微小物体(細胞、DNA、分子・原子など)を動かしたり、また将来的には太陽などの恒星からの光の力で進む宇宙船などへの応用が期待されています。

本コースでは、この光ピンセット技術を実際に使ってみることで、光の「力」を実感し、それを用いた新しい科学や産業の可能性について一緒に考えていきます。

【備考】

・高校で物理を履修をしていなくても、受講可能です。光技術の化学・生物・地学などへの応用についても学ぶことができますので、理系であればどの分野でも受講可能です。

・「光ピンセット」と同じ2018年にノーベル物理学賞を受賞した「超短パルスレーザー」など、最先端のレーザー技術を体感することもできます。

・本テーマでは、受講した学生さんの希望などを伺いつつ実際に取り組む実験などを決めていく予定です。