情報・数理系
情報科学研究科
2023年

5.コードクローンの分析と新しいコードクローン検出方法の開発への挑戦

受講場所
オンライン, 対面
担当研究科
情報科学研究科
担当者
肥後芳樹、松下誠、神田哲也
最大受講人数
1人
【概要】

人が書くプログラムにはコードクローンが存在します.コードクローンとは,類似もしくは完全に同一なプログラムの断片のことであり,プログラムの保守性を悪化させることが知られています.その問題に対処するために,これまでの多くのコードクローン検出ツールが開発されています.
このテーマではいくつかのコードクローン検出ツールを利用して有名なオープンソースソフトウェアからコードクローンを検出して,どのようなコードクローンが見つかるのか,それらのコードクローンがどのような悪さをしているのかを調査します.各コードクローン検出ツールは異なる方法を用いてコードクローンを検出しているので,同じプログラムに対して異なる検出ツールを用いた場合には異なるコードクローンが検出されることがこのテーマの面白い部分です.また,分析により既存のコードクローンの弱点を発見することができれば,その弱点を克服した新しいツールの開発も発展課題として考えられます.実際にツールを開発することは難しくても,どのような方法を用いれば既存のツールの弱点を克服できるのかを考えることでも発展課題を行えます.

【備考】

PC上での作業がメインになりますので,PCの基本操作(ファイルの操作,タイピング等)に関してはある程度習熟していることが必要です.もし,発展課題まで行うのであれば,JavaやC言語などでのプログラミングの経験があった方が望ましいです.