生命系
物質(物理)系
工学研究科
2019年
9. 病気で骨が脆くなるメカニズムを解明しよう
受講場所
対面
担当研究科
工学研究科
担当者
中野貴由、石本卓也、小笹良
最大受講人数
1人
【概要】
「骨」は、私たちが不自由なく生活するために不可欠な"材料"です。例えば、骨が適切な強度を発揮してくれるおかげで、私たちは、歩く・座る・持つ、などの日常的な動作を行うことができます。骨の強度は、骨密度ではなくて、実は「骨質 (Bone quality)」によって決まります。つまり、骨折の予防や治療のためには、「骨質」を正常値にすることが重要であり、それを達成するためには、「骨質が変化するメカニズム」について、骨をつくる細胞や遺伝子に注目して解明する必要があります。
このテーマでは、複数の担当教員(材料科学専門の教員、生物科学専門の教員)と協力・相談しながら、「病気の骨で骨質が劣化する仕組み」についての解明を目指します。具体的に、高血圧モデル動物や遺伝子操作動物などを使って、(物理・化学の知識を使って)骨質が病気で変化するのかを「実際に解析」し、さらに、(生物の知識を使って)「メカニズムについて考察する」予定です。
【備考】
好奇心があり、工学と医学の融合分野に強い興味を持つ、受講者を歓迎します(理科の選択教科は特に問いません)。限られた時間の中で、一緒に「質」の高い研究をしてみましょう。