生命系
基礎工学研究科
2022年

26.ミクロの小宇宙バクテリア —どのようにミクロな生物が外界を感知して行動するかを実感しよう—

受講場所
オンライン, 対面
担当研究科
基礎工学研究科
担当者
石島秋彦、福岡創、蔡栄淑
最大受講人数
1人
【概要】

バクテリアの1種である大腸菌は、べん毛モーターという回転運動装置を使って液中を遊泳します。また、大腸菌は自分の置かれた環境を感知・判断し、運動装置のべん毛の動きを制御して好ましい環境へ移動します。つまり大腸菌は1マイクロメートルというとても小さな細胞の中に、環境センサーおよび情報演算機構、細胞運動を担うべん毛モーターを持っています。本テーマは、光学顕微鏡、高速カメラ等を使って、大腸菌の手足であるべん毛モーターの回転を記録・解析します。またそのために必要な光学顕微鏡を作成します。光学顕微鏡を自分で作ることで、顕微鏡の基本原理を実感し、また応用技術を学びます。環境刺激に対するべん毛モーターの回転方向変化(走化性)などの解析を通じて、バクテリアの『環境認識機構』について実感します。

【備考】

本テーマは、光学顕微鏡を使って大腸菌の手足であるべん毛モーターの回転を記録・解析することで、微小生物の『環境認識機構』の理解を目指すテーマとなっています。大腸菌などの微小生物や光学顕微鏡に強い興味がある方を歓迎します。