生命系
物質(化学)系
基礎工学研究科
2022年

22.食品のDNAを検査してみよう

受講場所
対面
担当研究科
基礎工学研究科
担当者
岩井成憲、山元淳平、白石都
最大受講人数
1人
【概要】

動植物は、細胞中にデオキシリボ核酸(DNA)の塩基配列(アデニン、グアニン、シトシン、チミンという4種類の塩基の並び方)として遺伝情報を有しています。食品も動植物ですので、それぞれの種に固有の塩基配列や特定の塩基配列を調べれば次のようなことがわかります。

  • 食物の品種(例えば、米、イチゴ、まぐろ等)
  • 食品中のアレルギー物質や食中毒菌の混入
  • 遺伝子組換え作物であるかどうか

検出にはPolymerase Chain Reaction(PCR)と呼ばれる方法が用いられます。これは2本の「プライマー」で定義されたDNAの領域を増幅させる技術で、新型コロナウイルスの検出にも使用されています(このウイルスはリボ核酸(RNA)を遺伝情報としてもっているためReverse Transcription (RT)-PCRという方法が必要です)。
受講者が興味をもつ食品についてPCRで目的のDNAを増幅し、ゲル電気泳動により生成物(PCR産物)の分析を行います。予想外の結果が出た場合には深掘りするかもしれません。

【備考】

最初に対面あるいはオンラインで受講者と対話し、ターゲットを決めます。必要であれば1回目に講義を行いますので、体感科学研究での受講内容を問いません。