情報・数理系
数物系
基礎工学研究科
2019年
2. 酔歩から学ぶエルゴード性
受講場所
対面
担当研究科
基礎工学研究科
担当者
鎌谷研吾
最大受講人数
1人
【概要】
持ち点を0点として,コインを繰り返し投げて表であればひとつ足し, 裏であればひとつ減らす動作を続けます.増えたり減ったりを繰り返すこの動きを,ランダムウォークといいます.日本語では酔っ払いの千鳥足にかけて,酔歩とも言います.ランダムウォークは確率モデルの中でも基本的で,より発展的事項を学ぶときにも大事になります.そこで,高校課程「数学B」の「確率分布」の知識を利用して,本テーマではランダムウォークを解析してもらいます.たとえば酔っぱらいがちゃんと家に帰ってこられるかを手計算と,そして計算機でのシミュレーションを駆使して調べてもらいたいと思います.場合によってはランダムウォークを利用して,データサイエンスの基本的ツールである,マルコフ連鎖モンテカルロ法の研究にも進むかもしれません.
【備考】
高校課程「数学B」の「確率分布」をよく勉強しておくことが求められます.また,コンピュータで簡単なプログラムを書くことが求められます.プログラミング経験は問いませんが,コンピュータを使える環境は必要です.