物質(化学)系
物質(物理)系
理学研究科
2019年

16. 混合分子膜の成長をナノスケールで調べる

受講場所
対面
担当研究科
理学研究科
担当者
加藤浩之
最大受講人数
1人
【概要】

テレビやスマートフォンには、当たりまえのように液晶ディスプレーや有機発光ディスプレーが使われており、今や機能性分子膜は私たちの生活に不可欠のものとなっています。また今後も、高性能化・高機能化が図られ、活用の場が更に広がっていくと思われます。
 良好な特性を持った分子膜には、整った構造が所定の温度で自発的に形成されるものが多数あります。これらの成長過程を知ることは、とても大切です。純粋な分子材料の成膜過程を知ることも大切ですが、混合分子から整った膜ができる過程も重要です。このとき、見た目には均一に混じりあった物質でも、微小なスケールでは個々の分子の特性が重要な役割をはたすことが多くあります。そこで、原子間力顕微鏡(AFM)という装置を使って、ナノメートルのスケールで混合物の分子膜が成長する様子を調べてみましょう。「何が起こるのか?」「そこでは、どんな要素が重要か?」を探ってみましょう。

【備考】

実験に用いるAFM装置の使い方は、(コツをつかめば)それほど難しくありません。本テーマに興味を持ち、自ら考えて工夫しながら実験を進められる人を歓迎します。

(体感科学研究テーマ番号T1840「ナノの世界を見てみよう」の発展的内容です。このため、希望者が複数の場合は、同テーマ受講者を優先し2人まで受入れることがあります)