物質(化学)系
工学研究科
2018年
12. 「環状オリゴ糖を用いた長鎖脂肪酸の分子認識」
受講場所
対面
担当研究科
工学研究科
担当者
木田敏之
最大受講人数
1人
【概要】
シクロデキストリン(CD)は,デンプンに酵素を働かせて作られる環状オリゴ糖です。CDは内径0.5~0.9ナノメートルのドーナツ型の穴をもっており,この穴の形と大きさに合う分子をその中に取り込むことができます(これを「包接能力」と呼んでいます).この包接能力は,混合物の中から特定の分子を選択的に捕まえるための分離材料や特定の分子を検出するためのセンサーとして,また生体内に存在する酵素の機能を解明し利用するためのモデルとして,盛んに研究されてきました.また,CDは生体や環境に対して高い安全性をもつことから,食品,化粧品,医薬品などとして工業的にも広く利用されています.本テーマでは,食用油の構成成分である種々の長鎖脂肪酸に対するCDの包接能力を調べ、CDによる分子の識別について深く学ぶことを目的としています。
【備考】
化学に興味をもっている方ならどなたでも受講可です。